こんにちは。
ビークルー広報です。
前回のブログでは、弊社のことを少しお話させていただきました。(前回のブログはコチラ)
弊社は、前身の会社(=株式会社エンプライズ)で推進していた屋内測位技術やセンシング技術の研究開発・実用化に向けた開発に携わり、足掛け約6年ほどになります。ちょうどiOS7と同じタイミングでBluetooth Low Energy(=以下、「BLE」)の規格「iBeacon」がリリースされ、スマートフォンアプリとペアリングせずに接続できることで、現在もさまざまなサービスやソリューションを構成する技術として活用されています。
一般的にBLE送信機は「Beacon(ビーコン)」と呼ばれ、国内外でも色々な機種が存在していますが、弊社では「kontakt.io(私たちは「コンタクト」と呼んでいます)」という会社の製品を選んで使っています。
この会社は、ポーランドの会社なのですが、彼らの製品は全世界で使われています。ちょうど私たちのようなソフトウェアベンダーや、SIer、広告会社などが使っていて、実は世界の主要な地域には地場の販売代理店が存在しています。ビーコンの分野では、実はメジャーブランドなんです!
世界各地の企業様がなぜkontakt.ioの製品を選ぶか、その理由はわかりませんが、私たちが彼らの製品を選ぶポイントとしては、
〇 安定的な稼働を支える製品の品質
〇 さまざまな利用環境にアジャストできるプロダクトデザイン
〇 継続的な運用管理に適したツールの充実
が挙げられ、これらが他の製品よりも弊社のプロジェクトに良いバランスでフィットできたことが大きく影響しています。自社のオペレーションにフィットできるかできないかは、運用効率やエンドユーザーのリアクションにシビアに影響します。
もちろん、「kontakt製ではちょっと届かないかな…」といった素晴らしいプロダクトが他社製品でもいくつもありますし、そのような製品を使い分ける場面もあります。それらのご紹介はまた今度行うこととして、弊社にとってはkontakt.ioの製品が最終的にはお手伝いする企業様のプロジェクトに貢献している実績があるので高く信頼している製品です。
そんなkontakt.ioの製品ですが、私たちが彼らを評価しているポイントは製品の品質もさることながら、同じくらい大きなポイントとして、
〇 継続的な運用管理に適したツールの充実
です。
「単体のBeaconでクーポンを出す」といったプロジェクトを過去にも扱ってきていますが、前述のように、私たちは屋内測位技術をベースにプロジェクトを推進してきたことから、一定規模の施設内で複数の(または、多量の)Beaconを扱うことを得意としています。
多量のBeaconそれぞれに異なる役割を持たせるためにBeaconID(*一般的なiBeacon規格で持つ識別子を指します)を区別して利用するための設定したことも度々ありますが、中には数千個規模になることもありました。
考えるべきポイントとして、一個あたりにかかる所要時間がどのくらいになるかにもよりますが、量が増えれば増えるほど工数がエライことになりそうじゃないですか?なりますよね!
(iBeacon初期の段階で)これを見越してか、kontakt.ioがリリースする設定ツールでは早くから多くのBeaconに対しても安定的に書き込み動作ができるようになっています。
他社製品のいくつかは、Beaconが多量になればなるほど、ツールの処理に負担が掛かり動作・挙動が重くなる傾向が見られましたが、kontakt.ioの設定ツールは処理が早く、動作が安定的で、製品のフォローアップツールとしての品質が非常に高かったため、ずっと使ってきています。
設定ツールは、iOS/Androidの各アプリストアで公開されています。スマートフォンにダウンロードし、アカウントを作成すれば利用開始できます。よろしければお試しください。
プロダクトだけでなく、ツールに対する開発も段階的に重ねてきており、ユーザー視点・ベンダー視点に立った開発を行うところに、弊社としては非常に好感を持てます。私たちも「Loco」という自社サービスのソフトウェアを提供しているので、彼らの姿勢は見習いたいところです。
また、ビジネスの視点に立った時、Beaconの主だった特徴として
・ センサー群・電子機器の中では安価
・ 電池駆動なので電源確保の心配がなく設置がしやすい
という点が挙げられ、導入にかかるコストや手間を軽減できることで、(他の電子機器の導入に比べて)初期費用に良い影響が出やすいものであると認識されています。
ただですね、「電池駆動」であるということは、いつかは電池がなくなるということで、これを未然に防ぎ継続的な稼働を保つためには「ビーコンの死活監視」が必要となります。
Kontakt.ioの設定ツールでは、電池残量の表示を簡易的に行うことができ、もっともベーシックな死活監視を行うことができます。
手順は、設定ツールを起動し、測定するBeaconの近くで電波を受信するだけ。画面上にBeaconIDと電池残量が表示されます。簡単ですね!
日々の運用を通した監視や遠隔での監視は、別の手法が必要なので、これはまた今度お話します。
製品をリリースするだけでなく、ユーザーが主体的に管理できるように、運用を支援するためのツールにも重きを置くところは、日本のものづくりにも通じる部分があり、弊社としても共感できるポイントです。
こんなkontakt.ioの製品ですが、「もっと知りたい」といったお声がありましたら、お応えできたらと思いますのでお申しつけくださいませ。
まだまだお話したいことがあるのですが今回はここまでです。
ご訪問ありがとうございました!
これからもよろしくお願いします!!
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===参考文献===
Wikipedia 「Bluetooth Low Energy」「iBeacon」